沈黙が、私を支える。


by aoinote101

記憶

30年も生きてきて
どこかで落としてきた?
いや、生まれた時から抜け落ちていた僕の肋骨
抱きしめるたび
この娘ではなかったと肩を落として…

では、すれ違っただけの誰か?
遠くで僕を見つめていたあの娘?

僕は見落としたのか
僕だけのイブとの出会いを

禁断の木の実の味を知るたった一人の僕の恋人
遠い前世から繋がるはずの僕のカタワレ

君が他の誰かに抱かれるたびに
君自身の命が磨り減っていくのがわかる
そうやって
君も僕を探している
「この人ではなかった」と泣きながら

あとどのくらい迷えば会える?

やがて君は動かなくなる
じっとこのまま待っていようと…

地球の反対側で僕が途方にくれるとき
君は君自身を失っていく…
これが神様の与えた試練ならば
たぶん僕らは永遠に会えない
神様が与えたのは
「探しあてること」ではなくて
「探し続けること」だから

それでも諦めきれず僕達は死んでいく
生まれ変わったら出遭えると信じて
生まれ変わっても消されることのないたった一つの記憶のために



「私の青いノォト」より
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by aoinote101 | 2005-01-07 00:10 | 詩・雑感